小同心クラック 

小同心クラック 

こんにちは。 MoonlightGearの服部です。 今回は12月初旬に行った八ヶ岳小同心クラック。 岩と雪ミックスのアルパインクライミング。 今回のメンバーは健介師匠と橋本さんと3人。 自分は冬になるとほとんど滑り一色となってしまうのだが、 よりスティープなラインをすべるなら岩と雪のミックスしたところをクライミングしたり確保したりとしなければいけない。 その練習も含めいつもお世話になっているお二人にご指導頂きました。 朝4時に美濃戸口出発。 赤岳鉱泉に着く頃にちょうど今から登る大同心、小同心が綺麗に見える。 赤岳鉱泉から大同心への基部に向かう間、 陽が当たり気温も上がってピリッとした空気が和らいで来た。 小同心への取り付き。 広めのテラスになっており、各自装備セッティングしたり、補給したり、お白湯を飲んだり束の間のひと時。 後ろにはアルプスが綺麗に見える。 3人いるとリードの時間もかかり寒さとの戦い。 この日は-15℃くらいでずっと日陰のため終始震えながらリードしていた。 第2??3??ピッチからみた阿弥陀。 赤岳、阿弥陀はいつ見てもかっこいい。次はこの北西稜に行こうと言いながら登って行く。 クライミングとしては比較的簡単だが、 浮石と雪とミックスしており気が抜けない。 そして何と言ってもリードして登って行くにはまだまだスキルが足りなく感じた。 終了点。 ずっとクライミングで腕を上げて岩を持ちながらとガチャ類を触っていたおかげで手の感覚がなくなっていた。 大同心と奥に見えるのは北アルプス。 硫黄からみた大同心と小同心。 クライミングをしていたところを見返してすごいところ行ってたなと改めて感じた。 アルパインクライミングはグレード関係なく、その場の状況判断や精神的な部分で身が削れ難しい。 それはBCスノーボードと同じで、 緊張感やこの先どうなっているのだろうという不安とワクワクが入り混じるような感覚がたまらなく気持ちよく感じる。 冬という短い季節の中でこれだけの景色、クライミング、滑降を何回出会うことができるのだろうか?? 限られた時間の中で今回のクライミングはとても勉強になった。 今回も健介さん、橋本さんと行けてとてもいい時間を過ごせました。 ありがとうございました。

コブ尾根 バリエーションルート

コブ尾根 バリエーションルート

こんにちは。 MoonlightGearの服部です。 前回に引き続きようやくメインのコブ尾根へ。 今回の山行は北アルプスのスクランブリングかつ途中マルチピッチのあるルートということでコブ尾根の山行となりました。 トポを調べるに当たって現在の文献では数少なく過去のトポを調べることに… 神保町の古本屋へ行ったり、 いろいろ調べてるとやはりいざという時役に立ちます。 日本登山大系、穂高の岩場、この2点が探した中で一番載っていた。 先人の開拓魂は本当に素晴らしい。そして再販してくれてありがとうございます。 それにしてもクラシックすぎて解読するのが難しいのが難点… これを参考にあとは行ってみるのみ。 途中弱点を見つけながら進み、気持ち悪いところはロープを出しリードしながら進んでいく。 コブ沢からコブ尾根を築き上げたところから今回のメインのクライミングへ。     グレード関係なく自分の登りたいラインを導き出しそこを登っていく。 自分はあまりグレードなど気にせず、ここを登ったら気持ち良さそうというところを登っていく。 バリエーションルートやアルパインクライミング、沢登りはまさにそういう楽しみがあるのではないだろうか?? 下を見れば上高地、右を見ると前穂、正面には奥穂、ジャンダルム、左には西穂と全方向どこをみても気持ちのいい景色。 この半年間クライミングのスキルを少しずつつけて登れたことに感謝しながら一歩ずつ登っていく。 そしてあちこちにピトンが打ってあるが、どれも古いもので気持ち悪いが先人たちの足跡で、 みんな思いおもいに登ってることを考えていたらあっという間に終了点。 3、4時間くらいの行程だったがあっという間に終わり楽しい時間は過ぎていった。 来年はあそこだねと健介さんと言いながら下山。 来年に向けてまた鍛えなきゃですね。 来年登るルート、そしてこの春の残雪滑るラインを頭の中に描きながら妄想する時間が楽しく感じる。 今回の旅で自分の尊敬する先輩が言っていた言葉を思い出した。 地図は「宝探し」。 まだまだ登っていない、滑っていない、そんな未開の土地(自分にとって)をこれからもスキルを身につけ自分なりに広げていきたい。 そんな風に思わせてもらえる山行になり、今回のメンバーには本当に感謝しています。 皆様ありがとうございました。

畳岩 中央ルンゼ

畳岩 中央ルンゼ

はじめして。 MoonlightGear店舗スタッフの服部です。 少しずつですがこのブログでライフスタイルやアクティビティ、ギアなど様々なことを少しずつだとは思いますがあげていきたいと思います。 先日は北アルプスの畳岩とコブ尾根のバリエーションルートへ。 今シーズン自分の目標としていたバリエーションルートで、 クライミングの師匠であるStaticBloomの健介さんとこの日のために練習を積んできました。 今回のメンバーはとても豪華で、 関西からはよくお世話になっているSkyhighmountainworksのタクさん、タモンさん、 関東勢はStaticbloomの健介さん、さかいやスポーツの橋本さん、アークテリクスのマナブくんの総勢6名。 みんなクライミングスキルがとても高く、話していてとても勉強になる方々ばかり。 自分も足を引っ張らないようにと気持ちを引き締め今回の山行に挑んだ。 まずは仕事上がりに八王子で待ち合わせ。 東京に住んでからアルプスがとても近く感じ以前は5時間車を運転して行っていたので、 3時間半で上高地のお膝元、沢渡に到着するのでかなり気持ち的にかなり楽に感じる。 その日の夜中2時には沢渡に到着し駐車場でごろ寝泊。いつも思うが駐車場に入って来て寝袋何個か転がっていたら怖い。w 上高地行きのゲートが空いてすぐにタクシーで上高地入り。 何度も上高地には来てはいるが、いつ来ても山々を見渡すことができ、今から行く岳沢も紅葉が綺麗に見える。 少しガスが出てるねとか話しながら1時間ほどで岳沢へ。 岳沢のテン場でベースを張り行動食、クライミングシューズ、ハーネスなど個人装備にロープやツェルトなど共有装備を振り分けついにバリエーションルートへ。 畳岩は過去のトポや、ブログを見ているとジャンダルム、奥穂高へ最速ルートのため一般登山道として使われていたルート。 広いスラブ状の岩から畳のように連なっているため畳岩と名付けられたらしい。 畳岩までのアプローチは30〜40分ほどで天狗沢をつめていく。 途中からトレイルをそれ、ガレガレで不明瞭ながらも大きくよろに広がるスラブと左側に見えるピナクルを目印に畳岩の下部に取り付いた。 各自自分のスキルと横に広がるスラブの面白いラインを自由に上がる。 アルプスならではの、逆層と浮石に注意しながら確実に進む。   途中タクさん、タモンさん、健介さんは最弱なラインを見つけチムニーのスクランブリング。 自分は左側のスラブが綺麗だったのでそちらへ回る。 。 各自気持ち良さそうだったり、気になる箇所をスクランブリングしていき高度をあげる。 途中ハイマツ地帯からガスによって岩が濡れていたため緊張感があった。 浮石だらけで浮石などとても多く手を置く箇所や足を置く場所を確認しながら進むためかなり慎重に進む。 最弱のルートでより早くスピードをガンガン上げながら登って行く。 上りつめたところで一箇所クライムダウンをして終了点。 ガスっていたためなかなか思い通りのルートが進めなかったが、地形を見ながら慎重に進んでいくのは沢やアルパインをやっているような感覚がたまらなく気持ちよく次何が出てくるのかそういう楽しみを持ちながら進むことができる。 そこからは踏み跡を歩いて行くと西穂〜奥穂間の一般登山道に合流。 3000m級のスクランブリングとなるとかなり緊張感があり時間が経つのはとても早く感じた。 メンバーがメンバーだけに取り付きから3時間弱で終了。 稜線の風は強く寒かったため、 みんなスピードハイク、ラン混じりで一気に天狗のコルへ20分ほどで到着。…