UK イギリス Surf Trip 2019 [ Ep.5 ]

UK イギリス Surf Trip 2019 [ ep.5 ]

この日は朝から出発しコーンウォール地方 からウェールズへの移動日。 途中ハイウェイで大きな事故が起きたらしく1時間半1mmも動かない渋滞にハマったりしながら結局9時間も運転してようやく19時半くらいにウェールズ西端のペンブロークシャー・コースト国立公園のニューゲール(Newgale)というサーフタウンに到着する。 昨夜のうちにこのサーフポイントの目の前にあるキャンプサイトを2日間ブッキングしておいた。 サイトには多くのサーファーやサーフボードを積んだバンが集まっていたので、ひと目でここがメジャーなサーフスポットなのだとわかった。 数日はこのニューゲール・キャンピング・サイトをベースにウェールズ西部のポイントリサーチをする予定. 到着した時刻がすでにもう日暮れ間近だったので、とりあえず海だけチェックしに行くがこの時間帯も満潮。ビーチが完全に無くなるくらい満ちていて波のブレイクも まったくなし。 それにしても5月にいったカナダのノバスコシアもそうだったけど、大西洋の潮の動きはめちゃくちゃ激しくて普通に1日/8mくらい動くので時間帯はとても重要になる。 これまでところUKはビーチブレイクのポイントが多くどこも満潮時間帯はけっこう厳しい印象。 明日の午前中〜昼にかけてが良さそうな潮回りみたいなので期待しようということで、少しだけ子どもたちと石投げしたり夕暮れの海を眺めたりしてから車に戻り夕飯の準備に取り掛かかる。   翌朝、朝食を食べてからキャンプサイトを出発。 ペンブロークシャー・コースト国立公園の海岸線を南下したところにブロード・ヘブンという小さな街の目の前の海で小ぶりながら綺麗に割れる波を発見。自分には厳しいサイズなのでここは息子に任せる。 結局2時間くらいこの海の波を一人占めする長男。 こういう時にスモールライトで小さくなれたなぁと今まで何度思ったことか。笑

UK イギリス Surf Trip 2019 [ Ep.4 ]

UK イギリス Surf Trip 2019 [ ep.4 ]

翌日、朝から向かったのはこちらもコーンウォール最南西部に位置するビーチ「Sennen Beach」 ここはなんといってもイギリスらしい丘の上から一望できる白砂のビーチの景色が素晴らしかった。 自分が今まで見た中で一番美しいと感じた海かもしれない。 Sennen Beachはサーファーの数もこの旅はの中でもいちばん多かった。 また波が小ぶりだったこともあるが上級者からスポンジボードやボディボードを楽しむ子供たちまで一緒に同じポイントにいるが雰囲気は全然ギスギスしてない。 素晴らしい海の青さに白い砂。レベルも地元もビジターも関係なくみんなハッピーで夏休みを感じさせてくれるこの雰囲気は最高。 自分が住む関東からいちばん近くて海がとてもきれいなエリアといえば大体のサーファーはわかると思うけど、なにせ波の良し悪しに関係なくギスギス感が異常なので景色は良くても楽園感は天と地くらいの差がある。 イギリスはそもそもサーファーもそんなに多くないし行き過ぎたローカリズムもほぼ無いので、そういう意味ではむしろ日本よりも安心して国内どこでもサーフトリップできる国かもしれないなと感じた。 ただしもちろん自分のレベルや経験値がどのへんにあるのかしっかり分かってる事は言うまでもない。 結局この日は朝から日暮れまでSennen Beachで過ごしそのまま昨日と同じトリーン・ファーム・キャンプサイト下のパーキングで宿泊。 UK上陸からちょうど6泊目となり、思ったよりも波がコンスタントに入って来るのでこのままずっとコーンウォールにいても良いぐらいだが流石に他のイギリスも見てみたいので、後ろ髪を引かれつつも明日朝から北上を開始することを嫁と晩酌しながら決定しこの日も22時前には全員就寝。 ep.5へ

UK イギリス Surf Trip 2019 [ Ep.3 ]

UK イギリス Surf Trip 2019 [ ep.3 ]

5日目、前日夜から今朝にかけて大きめの低気圧がヒットしたコーンウォール南西部。 そのおかげで波のサイズは上がっているが同時にこの低気圧通過の影響で強い北西風が一日吹く予報。 ということで西海岸側は全般的に厳しいコンディションと予測。 ただこの時期普段あまり波が立たないコーンウォール南側の海岸線でもしかすると波が割れてるかも? しかも北西風もオフショアでかわすとみて、ここは思い切って南側へ行こう!と前日夜に判断して夜明けと同時にキャンプサイトを出発。 車を走らせ40分ほどでペンザンスという海沿いの街に出てさらにそこから南のほうへと向かう途中、 たまたま高台になって海が見える道から湾内に綺麗に入ってくる波のウネリを発見。 しかも風もオフショアで海面も整ったいい感じの腹胸サイズ! すぐに車をUターンさせ近くの駐車場を見つけて、即効でウエットスーツに着替えてエントリーする。 先行サーファーはわずか2人。 はやる気持ちをぐっと堪えてアウトまでゆっくりとパドルして、まずは先行者2人にハロー!と挨拶をする。 先行者2人も笑顔で挨拶を返してくれた。 その後しばらくは会話をする暇もないくらいアウトからどんどん波が来るので、 波に乗ってはゲット・アウトしの繰り返しを3人で乗り回す完全にパラダイス状態。 しかし1時間くらいすると、ちょうど潮の引き目と重なったのか見る見るうちにサイズダウンしあっという間にスモールサイズに。 それでも短時間とはいえ十分満足していたので、粘ることなくサッと上がって息子とバトンタッチ。 その間に朝から入っていた地元のサーファーの女性と長い波待ちのたびに談笑したりして、 UKのサーフィン事情を聞いたり日本のことを話したり交流を楽しんだ。 当然わざわざ日本からしかも親子でこんなポイントに来るなんてとビックリされた。笑 結局このあと2時間ほどサイズダウンした波を息子と一緒に楽しんだ。 イギリスらしい街の景観を背にサーフィンするというなかなか経験出来ない事をしかも息子と一緒に今回出来たことは本当に格別な思い。 そして、こういった予想できない出会い的な一瞬一瞬を体験できるからこそ、こういったスタイルの波探しの旅は面白い! 海から上がったあとはそのままペンザンスの街を少しだけ観光したあと更に南のコーンウォール最南端のPorthcurno(ポースカーノ)というビーチへ移動。 運が良ければ午後にもう1Rできるかなと淡い期待を抱いて向かったのだが南ウネリのサイズダウンは著しく、 さらに到着した頃にはまたもハイタイドの時間帯と重なりビーチが半分以上消えている状態でノーサーフ。 Porthcurno(ポースカーノ)は入り江状の地形になった秘境的な美しいビーチで今回はサーフィンはできなかったが、 ここ一帯も岸壁沿いにきれいなフットパスが整備されていたので、ハイキングに切り替えて周辺を散策。 子どもたちも高度感のある崖の登りにビビりながら小さな冒険を楽しんでいた。 その後、車に戻るとすでに夕方4時近くになっていたのだがまだ今日のキャンプ場は決まっていない。 すぐに近くのキャンプサイトをグーグルマップで検索すると、ここポースカーノからすぐ近くにトリーン・ファーム・キャンプサイトというキャンプ場を発見。 ホームページを見ると雰囲気も良さそう。そしてここも予約は電話でとのことだが10分で行ける距離だし直接現地で確認をしようと向かう。 到着するとやはり落ち着いた雰囲気で自然を感じられるファームキャンプ場で、アットホームな感じの良いスタッフに今日の宿泊は可能かと聞くと「Sorry. today is fully booked. 」とのことでNG。。 ファームキャンプサイトであれば当日予約でも大丈夫!と勝手な自信を持っていただけに、まじかーとがっかりしていると、 続けてスタッフが「ここのすぐ下にあるパーキングなら泊まれるよ。隣に公衆トイレもあるよ。」と教えてくれたのでさっそく行ってみると、、 そこが驚きの素晴らしいロケーション!広くてきれいな芝生の隣は馬の放牧場、その向こうには海が見えるというナイスビュー。…

塩の道 逆走 Bike Packing [ DAY3 ]

塩の道 逆走 Bike Packing [ DAY3 ]

Day3 最終日は実質行動できるのは昼までの半日しかないので、朝4時半に目覚ましをかけて各自軽い朝食と出発の準備を済ませて5時過ぎには出発。   帰りの電車の時間を考慮すると昼頃にはゴール地点の日本海に確実に到着しておきたいということで、 この先のルートについては所要時間にもある程度の余裕をもたせたアレンジが必要だった。 オフィシャルコースMAPではこの先、姫川温泉〜糸魚川へは大きく分けて、「東まわりコース」と「西まわりコース」に分かれる。 西ルートはトレイルが中心だが見るからに細かなアップダウンの繰り返しが糸魚川まで20Kmほど近く続き、さらにコースMAPには「夏場はルートが不明瞭になる」という注意書きがあるくらいなので、今回は時間的に無理があると判断し断念し、東まわりのルートで行くことに。 さらに僕らが選択したルートは一番東側の「鳥居峠越えルート」、姫川温泉から一気に600m標高を上げてその先に待ち構えてるかもしれないビッグダウンヒルに期待して選択したのだが。。。 上り始めてから1時間。予定よりも30分も早く「鳥居峠越えルート」の入り口に到着。 体力的にも温存できてるしCRAZYSheep様々を実感。しかしこの旅で唯一一人だけオールマウンテンバイクで参戦していたニンニンはここまでは持ち前のガッツで遅れることなくついてきていたが、流石にこのヒルクライムは辛そうだった。笑 この先はトレイルであと300mほど標高を上げる。ここを抜ければ目的の長い長い気持ちの良いダウンヒルが待っている...はず。 なのでこの登りをサクッと早く楽しみにしているダウンヒルを下ろう!と皆意気揚々と先に進む。 しかし、待っていたのは予想もしなかった超ワイルドなトレイルだった。 ここまでに進んできた塩の道トレイルからは予想もできないような細くて荒れた登山道は、自転車を漕ぐことはもちろん押して進むことさえ厳しい、何度も担ぎを強いられる超ハードなコース。さらに先に進むに連れてトレイルが不明瞭になっていきまさかの藪漕ぎまで出てくるアドベンチャールートに。笑 こうなると自転車はただの「鉄の塊」と化し、パッキングした装備も含めたその全重量を担いで進むことに。 歩きでも手を使って上がるような急登をバイクを担ぎながらクライミングするという体力的にも精神的にもタフな局面に何度もぶち当たりながらも、江戸時代にこの路を歩いた「牛方」(牛と伴に塩を運んだ行商)さながらに”牛歩”の歩みで進みます。笑 (というか、こんなハードな路を当時の牛さんたちは本当に進めたのかな??) しかしこういう局面もルート開拓の醍醐味のひとつと、もうこうなった以上はこの状況も楽しむしかありません。 予定よりも3倍以上の時間を費やして目的の峠に到着。 約2時間半をかけて進めた水平移動距離はなんとたったの1.5km。。 じつは今までの経験上、あまり情報の無い今回のようなルートを狙った山サイスタイルのバイクパッキングではこういった予想外の大変な状況になることはけっこう多い。ただ、こういうシュチュエーションになると体力面、スキル面でも簡単ではなくなるのでかえって冒険的要素が上がり旅はが面白くなる。本当に大変だし精神的にもタフではあるけど乗り越えた時の達成感や爽快感もまた格別。 ここからはいよいよ旅のハイライトになる気持ちいいダウンヒルが待っている!ということで休憩もそこそこに先をいきます! 下りはじめた峠からしばらくは緩やかなダート続く。Fieldaccess(国土地理院地図)ではもうとっくに走っている道はトレイルになってるんだけどな、、。このあたりで少し不安がよぎるが。。 その先も颯爽に下ると林道ダートはアスファルトに変わりこの時点でメンバー全員がこのルートの結末を悟った。 結局ビッグダウンヒルを求めて選択したこの鳥居峠越えルートは序盤の鬼のような押し担ぎのアドベンチャールートを越えたその先に、期待していたような下りセクションは一切も無かった。。 しかし最高に楽しかった。いつもそうだけどやっぱり実際に来てみてないと地形図の等高線だけではどんな道かは分かり切れない。たがそんなところこそ冒険心とともに行きたい!確かめたい。という欲求を駆り立てくれるこのBike-packingスタイルのもっとも魅力的な部分でもある。 旅のゴールに設定した日本海は旅の終わりとその達成感を引き立てくれる素晴らしいFinishだった。これだけは塩の道でも今回みたく逆走しないと味わえません。笑 3日間を通してこの塩の道逆走bike packing は自分たちの探求しているbike packing の大きな収穫のある旅だった。一番の気付きは街〜里〜山と道中で何度も入れ変わる景観のおかげでトレイル、ダート、アスファルトとどんな路も旅の一部分として純粋に楽しむことが出来たこと。これは足だけのスピードでは味わえない自転車旅ならではの大きな魅力だし、さらに自転車だとしてもこのMountain Bikepackingスタイルでないと今回のようなタフなトレイルも含めた自由なコースどりは出来ない。 今まではどうしても長いアスファルトのロードを敬遠しがちだったが、今回の経験でそれも旅の中でのひとつのセクションとして楽しむことができると分かったので、となるとこの日本でもっともっと長いバイクパッキングコースが地図上に浮かんでくる。まさに可能性を広げることが出来た大きな収穫の旅になった。 さぁ次はどんな旅をしようかな。

小同心クラック 

小同心クラック 

こんにちは。 MoonlightGearの服部です。 今回は12月初旬に行った八ヶ岳小同心クラック。 岩と雪ミックスのアルパインクライミング。 今回のメンバーは健介師匠と橋本さんと3人。 自分は冬になるとほとんど滑り一色となってしまうのだが、 よりスティープなラインをすべるなら岩と雪のミックスしたところをクライミングしたり確保したりとしなければいけない。 その練習も含めいつもお世話になっているお二人にご指導頂きました。 朝4時に美濃戸口出発。 赤岳鉱泉に着く頃にちょうど今から登る大同心、小同心が綺麗に見える。 赤岳鉱泉から大同心への基部に向かう間、 陽が当たり気温も上がってピリッとした空気が和らいで来た。 小同心への取り付き。 広めのテラスになっており、各自装備セッティングしたり、補給したり、お白湯を飲んだり束の間のひと時。 後ろにはアルプスが綺麗に見える。 3人いるとリードの時間もかかり寒さとの戦い。 この日は-15℃くらいでずっと日陰のため終始震えながらリードしていた。 第2??3??ピッチからみた阿弥陀。 赤岳、阿弥陀はいつ見てもかっこいい。次はこの北西稜に行こうと言いながら登って行く。 クライミングとしては比較的簡単だが、 浮石と雪とミックスしており気が抜けない。 そして何と言ってもリードして登って行くにはまだまだスキルが足りなく感じた。 終了点。 ずっとクライミングで腕を上げて岩を持ちながらとガチャ類を触っていたおかげで手の感覚がなくなっていた。 大同心と奥に見えるのは北アルプス。 硫黄からみた大同心と小同心。 クライミングをしていたところを見返してすごいところ行ってたなと改めて感じた。 アルパインクライミングはグレード関係なく、その場の状況判断や精神的な部分で身が削れ難しい。 それはBCスノーボードと同じで、 緊張感やこの先どうなっているのだろうという不安とワクワクが入り混じるような感覚がたまらなく気持ちよく感じる。 冬という短い季節の中でこれだけの景色、クライミング、滑降を何回出会うことができるのだろうか?? 限られた時間の中で今回のクライミングはとても勉強になった。 今回も健介さん、橋本さんと行けてとてもいい時間を過ごせました。 ありがとうございました。