OMM JAPAN 2019 KIRIGAMINE に向けて
こんにちは
MoonlightGearの服部です。
OMMも近づきギアやウェアの問い合わせが多くなって来ました。
今年は『寒そうですね』という声が多いのですがやはり多いのは
『装備をどうすれば軽く出来ますか?』や『コンパクトに出来ますか?』問い合わせがとても多いです。
昨年個人的には最後のOMMということで自分なりにコンパクトかつ軽量化を図ることができ集大成とし、
ストレートAを完走するといった目標を掲げていたのですが見事惨敗してしまいました。
しかし自分なりには納得した結果で今年はスタッフとして責任を果たしたいと思っております。
さて昨年の外敵環境をまずまとめたいと思います。
・2日とも晴天
・最低気温5℃前後
・最高気温15℃前後
・スタート地点から半径30km圏内に川が多い
・地形は急登、ショートカットが難しそう
といったことが分かるかと思います。
これらを基準に昨年は装備をまとめていきました。
・PACK
OMM / Ultra 8 パッド抜き(220g)
OMM / LEANWEIGHT KIT (40g)
・Shelter
NORDISK / Lofoten2 ULW(共有装備)(500g)(ペグ込み)
・Sleeping Bag
CUMULUS / MAGIC125 (240g)
MLD / MOUNTAIN QUILT & BAG LINER(25g)
→シュラフ、インサレーションのスタッフサック兼用
・Mat
EVERNEW / EXPマット65 (50g)
・Shell
OMM / HALO Jkt (95g)
OMM / HALO Pts (69g)
・Insulation
OMM / Rotor Vest (160g)
・Tights
ACLIMA / LIGHTWOOL LONGS (120g)
・予備のBase layer
2-tacs / BAA 1 long sleeve Tee (145g)
・Socks
point6 (30g)
・Grove兼スタッサック
HMG / Staff Sack SMALL White (6g×2)
・Cooker(共有装備)
EVERNEW / 400FD (40g)
(シリコンチューブ、取手を一部省いたもの 蓋はアルミホイル)
・風防
TRAIL DESIGN / カルデラコーン (15g)
・アルコールストーブ
if you have / DiscStove (12g)
アルコール用容器(5g)
BIGのライター (13g)
Light:
Black diamond (53g)
コンパス:
Rasin (16g)
FirstAidkit :
コンタクトレンズ等込み(60g)
浄水器
KATADYN Befree (65g)
ベースウェイト合計 1985 g
行動着
2-tacs / BAA1 short sleeve
NORRONA / lyngen Alpha90 Raw Jacket
→汗抜けがよく温度調節も行いやすい
ANSWR 4 / shorts
→初めてショーツで試したが生傷覚悟(とても動きやすくて良かった)
inov8 / X-talone
→厚めの靴を履くと楽ではあるが急登でクイックに動けないため薄めでラグの高いものを使用
point6 / extra light mini
燃料 アルコール(65g)
昨年に比べると暖かく最低気温が5℃前後であればシュラフを薄くより軽くすることにより
ベースウェイトを 1101g 軽くすることができました。
共有装備は基本的にバックパック内に入れる事ができ、寒さを無理をしている装備ではないということをまず最初に述べたい。
装備のポイントとしては
・全体量を4~5kg以内(急登や行動時間を考えるとベースウエイトをSULを目指したいところ)
・普段の山行と変わらない、無理をした装備ではない
・寒さは一昨年-9℃で200gのダウン量で爆睡できたため5℃であればインサレーションを軽くできる
・山域として水は浄水器でとるためハンドボトル600cc分のみ
・バックパックはできるだけ小さくコンパクトにする(走ってるさいに振られないため)
全体的に装備は普段から慣れ親しんだものでファストパッキングの際は大体どれも安心して使用できています。
また今回一番良かったアイテムはNORRONA / lyngen Alpha90 Raw Jacket。
終始快適で一度も脱ぎ着せずに汗抜け、保温力ともにバランスが良くシェルの下に着ている際も暖かく感じた。
シェルはHALO シリーズ上下。
2.5層は蒸れるという感覚が強いと思うが蒸れる分暖かい。
そのため雨に濡れたり汗冷え等によっても着ることにより暖をとることができる。
結果ダウン量が少なくても5℃前後で余裕で過ごすことができた。
上下合わせても166gという軽さは今後の山行でも使えるのではないでしょうか。
個人的なテーマとしては「荷物をシンプルにし必携品以外はあまり持たない」
自分の経験、感覚をもとにOMMを楽しもうという気持ちで挑みました。
結果は自分の不注意により怪我をしてしまいパートナーには悪いという気持ちでいっぱいのまま終わってしまいました。
ただ今回の途中までの内容は納得できる結果だったので個人的には満足。
普段雪山や沢登り等で地図読みや地形を読むことができているという感覚から確信に繋がりました。
ただやはり完走出来なかったことは悔しく日々の走るトレーニングと肉体づくりをしないといけないなと感じる結果でした。
OMMを過去5回出たことにより地図読みがより的確になり自分自身のスキルアップに繋がり、
雪山や沢登り、バリエーションクライミングにおいて的確な判断が行えるようになりました。
的確になるというだけではなく、
よりスピーディーに判断することができるためファスト&ライトな考え方に繋がります。
ぜひOMMに出ることによって普段の自分の山行や地図を読むスキル、その先の冒険を楽しむために技術を磨いていただければと思います。
結論としては普段から自分はこのような軽量化を楽しみ
”ナイを楽しむ”といったULの考え方がしっくりくる。
だから一人だったり、荷物の制限がなければもっと軽くする自信がある。
(もちろん普段通り、エマージェンシーは持っていく)
1000人いるので1000通りの楽しみ方、装備があると思うししっかりそれをサポートしたいと今年は思います。
楽しみ方はそれぞれなのでぜひ自分にあった装備や普段通りの内容で楽しんで頂ければと思います。
ぜひ頑張って楽しんでください!