OMM Japan 2017
こんにちは。
MoonlightGearの服部です。
今回はOMM JAPAN 2017について。
3回目の出場となり、
今までの結果は、
2015年 Straight Long DNF。
2016年 Straight Long 完走。
そして今年はStraight B(今までのLong)を出走することにしました。
ストレートは1日9つのコントロールを順番通りとるというシンプルな設定ですが、一つでも落とせば失格。
地図読みを行いどのような過程でコントロールをとりに行くかという一つも落とせないプレッシャーのある設定となります。
毎年の勢いであればストレートAにしようという意気込みだと思うのですが、
今年は全く走っていなくて(サーフィン、クライミングに集中していた)ので、ストレートBでも完走できないのではという不安感の中出ることになりました。
今回のパートナーは、今年よく一緒にクライミングに行っているマナブ君。
実は一緒に走るのは今回が初めて。
そういう点含め今回は不安感たっぷり。w
装備は、
PACK
:OMM Ultra 20 パッドを抜いたもの(335g)
OMM Gopod (30g×1)
Shelter:NORDISK(共有装備)(500g)(ペグ込み)
Sleeping Bag: CUMULUS X-LITE 200 (345g) CUMULUS BIVY (190g) →シュラフ、インサレーションのスタッフサック兼用
Mat :EVERNEW FAST MAT 100 (150g)
Shell: OMM: Kamleika jkt (275g) OMM Kamleika Pants (195g)
Insulation: OMM Rotor Vest (160g)
Tights :ibex woolies 1 bottom (133g)
予備のBase layer:(必携)
DUCK WORTH Vader Tee(140g)
Socks
:point6 (55g)
Grove: OMM Kamleika Overmit (23g)
Cooker(共有装備): MAXI Water Bottle (145g)
SOTO Windmaster(78g) SOTO ガスカートリッジ (50g) EVERNEW スプーン (8g)
Light: Black diamond Spot (88g)
コンパス: Rasin (16g)
FirstAidkit :笛など込み(150g)
KATADYN Befree (65g)
ベースウェイト合計3086g
上記プラス一晩分の食事、水を合わせた重量。
1日目は途中ロストと明らかに体力不足のため30位とかなり出遅れた結果となりました。
その晩パートナーと話し合い同じ世代の恭平チームだけには負けたくないという熱い決心のもと意気込んで2日目を迎えました。w
2日目は朝からマイナス気温の中で躊躇せずに川の中に足をつけ渡渉したり、藪漕ぎ恐れず突っ込む作戦に切り替えガンガン攻め、コントロールもバシバシ決まり最後まで走りきった結果2日目は13位。 2日間トータルで20位とやりきりました。
この2日間で今年の走行距離を超えながらも13位に入れたのは奇跡に近い。w
まだまだ走力、ナビゲーションスキル、山力を上げないとと勉強になる2日間でした。
パートナーと濃密な時間を過ごせ、厳しくも笑い合う時間が多く山と向き合いながら楽しめたことに感謝です。
いつも不思議と、追い込んだり、失敗したりした山行の方が多く学ぶことがあり、
そして何よりパートナーとの濃密な時間を過ごせた感じがします。
高校生の時、寮に入って部活三昧だった自分にとってはこの感じがたまらなく楽しく感じてしまいます。
今回装備で一番感じたのは、
人の体温が一番暖かく、機密性の高いシェルターは素晴らしい。w
というのも、今回インサレーションはOMMのRoter Vestのみ。
シュラフもダウン量200gと普通で考えると-8〜-9℃という気温であればかなり寒く感じるスペック。
しかしテント内は全く持って寒くありませんでした。
寒く感じなかったロジックとしては、
NORDISKのLofoten 2 ULWを使用したため。
ダブルウォールで500gを切ってくるかなり軽量なテントなんですが、
インナーの広さが220 x 120 x 70 cmとめちゃくちゃ狭く成人男性2人だと肩が当たるような設計。
スペックをみると感じていただけると思いますが天井高がめちゃくちゃ低い。
普通に座ることができないのが欠点だが二人用Bivyと思うとなんか愛着感わいてきて、寝転がりながらクッカーいじったり食事したりと普段の山行となんら変わらず使っていただけるはず!
テント内は全く寒く感じず、20時くらいから寝ましたが4時まで爆睡してました。
シンプルに削っていく山行ほどアイテムチョイスは慎重になり、
自分の力量とこれでイケるという信念を持って山(OMMも)に行くことが大事。
そのためには日々山に入り、自分の肉体と心(精神)、ギアと向き合ってこれでイケるという自信に変えると、
今回自分のようなベストだけということも可能ではないでしょうか。
OMMはあくまでも一つの山を深く知るというツールであり、
より自然のいかなる状況でも深く知ることができ、紐解いて行く遊び方と感じます。
一枚の地図から多くの情報を得ることができ、妄想をして山に入る。
それだけで地図読みは楽しくなるのではないでしょうか。
OMMに出ることによって、バリエーションルートや雪山など遊び方がさらに広がるかと思います。
自分も地図読みの机上講習など全くしたことがありませんが完走できてます。
最後にいつも前日までスタッフ兼レースの出走とサポートしていただいている関係者方々やチームの皆様には本当に感謝です。
ありがとうございます。
来年は奥三河。
どんな展開が待っているか今から楽しみですね。
Photo by Shimpei Koseki