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Lake District Hiking trip [Day2]

2日目は朝6時過ぎに起床。昨日とはうって変わって穏やかな快晴。
朝食はULTRA LUNCHのビバークレション海苔茶漬け味とホテルの売店で買ったKendal Jacksmithsというトレイルバー。この地方ではいちばん大きなケルダルという街は昔から行動食が有名らしくてケンダルと名のついた行動食はこのあたりではけっこうよく見かける。だが大半は激甘だったり、ちょっと日本人の口には合わないものが多い中、このKendal Jacksmithsは凄く美味しかった。何種類もの味があったが自分はこのシナモン&アップルをチョイス。味はもちろん食感もすごくよくてとても気に入った。後で調べてみたらやはりけっこうこだわって作られているイギリス国内でも注目の行動食のようだった。もしイギリスに行ってこれを見かけたら是非試してみては。

100%naturalでオールハンドメイドのトレイルバーKendal Jacksmiths。味もマジで美味しいのでもしイギリスにいってこれに巡り合ったら是非お試しあれ。

パパっと朝食を食べて7時過ぎには出発。
キャンプ地のすぐとなりにあるWastWaterという湖沿いを西側にそびえるYewbarrowという600mほどの山の緩やかな尾根線の取り付きをめざし2−3km歩く。平らなロードでちょうどよい準備運動になった。トレイルヘッドからは山頂に向かって分かりやすい尾根線のルートを一気に600mハイクアップする。周りに遮るものが何もないのでグングン高度が上がっていくのが登りながら常に感じられるのでとても気持ちがいい。

キャンプ場を出てからまずはきれいな湖沿いのロードを景色を楽しみながら快適にあるく。

Yewbarrowのトレイルヘッドに到着。目の前の分かりやすい(ソソられる。笑)尾根線を上がっていく。ちなみにこの写真で見てもそうだが実際イギリスの景色は距離感が掴みづらかった。目の前に見えるピークはこう見えて標高約600mも上がる。めっちゃ近くに見えるんだけど全然たどり着かない感じ。。

ひたすら目前に見えるピークを目指してグングン高度をあげていく。

後ろを振り返ると美しい景色が広がっていた。丘、湖、農村と絵に描いたようなイングランドの景色を生で楽しみながら登る。

だいぶ高度感が出てきた。

この辺に来ると帽子が飛ばされそうなほどの吹き上げの強風にさらされることもしばしば。こういう時はウインドシェルがかなり調子良い。今回持ってきたウインドシェルWestcomb Crest foody はちょうどよい抜け感と風に対するプロテクションのバランスが絶妙。そしてこのしなやかな着心地がとても快適だった。個人的には山ではレインウェアより圧倒的にウインドシェルのほうが出番が多いので、こと軽さに注目されがちなウインドシェルだがむしろこちらの方が軽さよりも着心地を重視して選んでいるかもしれない。Crest foodyはかれこれ4年くらい使っているが、やはり長年継続されているモデルにはそれなりの訳がある。

YewbarrowのPeakへの取り付き 。近くで見てもやはりかっこいい山だ!

今回は久しぶりにOMM CLASSIC25を背負って歩いた。ここ最近はずっと新作のPhantom25CLを押してたけど、今回の旅でやはりこのパックは最高に素晴らしいということを再確認できた。ベースウェイト5kg弱、食料、水を合わせて6-7kg。これくらいの重量だと歩いてる時はほぼウエストベルトを完全に外しても十分快適に背負えて肩にも疲れがこない。基本的にウエストベルトはランニング時の縦揺れをカバーするために使うので、歩行時はむしろ外していたほうが腰回りがさらに開放的になって快適。とくにハイクアップ時など前傾するようなシュチュエーションだとこの腰回りの圧迫感のないフリーな感じがとても楽に感じる。

OMMを自分たちが日本で展開するようになって5年。今では多くの方にCLASSICを背負ってもらっているが、実はショルダーハーネスとバックレンジの絶妙な長さと締込み角度がこのパックの最大の特徴だということをどのくらいの人に気付いてもらっているのだろうか。本当にシンプルな見た目だから気づきにくいが、むしろこのバックパックは実際に10kg近い荷物を背負って厳しい2日間のマウンテンマラソンをこなすための背負いやすさや使いやさを突き詰めて開発され、その後40年近くも大きさデザイン変更をしないでマイナーアップデートをしながら今も継続しているまさに『完成形』そのもの。ピッケルやカラビナなどのギアのように見た目だけではない道具としての本質的な美しさのあるバックパックだと思う。そういうものだからこそ自分も自信と情熱を持って勧めていきたい。

今季2017春から新たに登場したCLASSIC25のBlackモデル。今回はサイドポケットにテントやポールをより安定して収納できるように自分でコードを追加した。こうやって可能な限りミニマルに作りながらも、ユーザー各々によってカスタマイズできる余地を残しているのもOMMプロダクトの思慮深くて粋なところだと思っている。

歩き出してから3時間半。Yewbarrowを超えて標高828mほどのRedpikeという山の頂を踏んでからこの日の本格的な縦走が始まる。ちなみにYewbarrowの山頂にももちろん独標なんてものは無かった。しかもこれといった特徴も目印もなかったのでいつの間にか通過していた(笑 ともあれこの先幾つかのピークを踏みながら約20程km先のRosthwhiteという谷間の町のパブを目指す。

イギリス(イングランド)の最高峰は同じくレイクディストリクトのScafellpikeという977mの山だが今回の山域一帯は800m峰の頂が連なるイギリスでも有数の高度感を味わいながら歩ける縦走路になる。下の動画はYewbarrowとRedpikeの鞍部486m地点からそのRedpikeのピークに向かって今から取り付こうというところ。視界を遮る木や草もなく目標のピークが常に見えるのでパッと見ではスケール感を掴みにくいが、人が離れて小さくなるにつれてスケールの大きさを感じ始める。

いったん稜線に上がるとずっとこんな景色が続く。山々はどこまでも連なっていてイギリスらしいスケールの大きさに感動する。

Day1では拝めなかった稜線からの美しい晴天の山々。標高1000m弱のイギリスの山は下層雲(2000m前後)との距離がちょうどよくて、雲の影が山肌をさらにコントラストで美しくしてくれる。先を急いでいると気にも留めないだろうこんなことを気づいたり考えたりしながら歩ける余裕がハイキングにはある。とても楽しい。

ここまでは天候にも恵まれ、絶景の天空散歩を楽しみながらあっという間にこの日の最高峰Piller(892m)を越え、その先も終始気持ちのよい下り基調の稜線を快調に進む。とはいえ気づけばまともな休憩もなく6時間くらい200~400mのアップダウンの繰り返しを歩き続けているからか思いのほか身体が疲れているみたいで、このときにはもう頭の中はパブの美味しいビールとご飯のことばかり。笑  この日の最高峰を超えたので気分もすっかり下山モードになっているが、よくよく地図を見ると3つ4つとまだまだ峠越えの連続。。

さらにここで行く先に見えるのはとんでもない大渓谷。どう見ても300-400m 程いっきに降りて、そこから同じくらいの激登りをいっきに上がる心臓破り的なルート。(そもそもこのルートを考えたのも自分なのだがw)完全下山モードからの厳しい現実を目の当たりにされて完全に心折られていると、すぐ脇にソソられる巻道が!水平距離にすれば4−5kmの回り道になりそうだが、もう迷う間もなく即決で谷をぐるっと水平移動で迂回する巻き道ルートに変更する。笑

眼下に見える大渓谷のとんでもないアップダウンのルートに心を折られていると、すぐ脇にソソられる巻道ルートが。迷わずトレイルに吸い寄せられるようにその道を進む。笑

それにしても視界に遮るものが一切ないのでイギリスは山座同定がしやすいったらない。MAPと実際の景色を見比べながら、遠くに見えるこの後取り付くべき鞍部やピークに照準をあわせて、ひとつひとつクリアしていく感じがとても面白い。

ここまで完璧なナビゲーションで正確にルートを進んで来ているので、最初こそ標識などまったく無いイギリスの登山スタイルに多少面食らってもいたが、この頃にはすっかり自分のナビゲーションにも自信がついていた。笑  大渓谷に心折られて下がっていたモチベーションもいつの間にか回復していて足取りも快調に進む。

やはり大自然に対して自分のスキルを活かすことこそアウトドアの醍醐味であり、ナビゲーションもまた山をもっと自由に楽しむために必要なスキルだと思う。そういう意味ではほとんどの山で、それこそ分岐ごとに標識が当たり前のようにある日本の登山道のシステムはナビゲーションの必要性を薄れさせている(=登山の楽しみを薄れさせているし、むしろ標識の無いルートは道迷いしやすくて管理が出来てない!なんてクレームにさえなりそうな風潮は登山者のレベルを下げることに繋がってるんじゃないのか?
反対にイギリスは出来る限りありのままの自然を残そうとしているように見えるし、むしろナビゲーションが出来ないならその人は山には入るべきではない。もしくは熟練者に動向してもらうか、お金を払ってガイドをつけて来るべきというようにしっかりすみ分けをしているように見える。そこには個々の持つスキルに対するリスペクト、そして自然に対してのリスペクトの精神がこの国の登山における常識として根付いているからではないか。 なんて事まで自分自身の色々を完全に棚に上げて、調子に乗って考えながら進んでいると。。(笑

一番奥の左手のピーク付近からここまでグルっと巻道を歩いてきた。本当は奥の渓谷を横断するルートだった。


最後の最後、いよいよ下山ルートに向かうはずの鞍部で痛恨のミス!
等高が緩く広大な鞍部で向かうべき北西のルートを読み間違えてわずかに北にそれたルートにはいってしまったらしい。(その場でちゃんとコンパスで正確な方向を確認しておけば絶対に間違うはずのない超ケアレスミスだ。。)途中からどうも気持ち悪い感じが拭えないまま進むが、あるピークを越えて眼下に見える尾根が完全に東方面に向かうのを見たところでようやく完全なコース間違いであることを確信する。周りに見える山々と地図を見比べて自分の現在地を探すとどうやら完全に東側の下山ルートに向かっていたことがわかった。。
しかしラッキーなことにここからでも目指すパブには割と早く行ける結果オーライなルートなのでそのまま進む。

ただこのミスは今年10月に3年ぶりのリベンジに燃えているThe OMM だったら完全にアウトになる。間違いやすいとこで見事に間違ったなぁ、と凄く悔しい気持ちになる。やはり大事なところでは時間が掛かっても細かくルートを確かめながら進まないと挽回不可能な状況に陥ってしまうのだ。。ナビゲーションの難しさを改めて痛感する。

こののっぺりとした緩い地形をまっすぐ進めば目的の下山ルートだったのに、何故か少し右にそれたルートを進んでしまった。結果、一本右の尾根に乗ってしまい完全に計画のルートを外れた方向に進んでしまった。。

 

前方に見える尾根が本来行くべき下山ルート。見るからに緩やかな傾斜の尾根をそのまま気持ちよく北東に向かって下れる良そうなルートだった。が自分たちはその一本東のこのピークから一気に真東(写真右下)の谷に向かって激下りすることになる。。トレースもあったりなかったりの完全なMAPコース外のルート。(笑

 

この日のフットパーツの終点はやはり牧場。ゲットをくぐってこの先3-4kmくらいの道を歩けば指指する目的地であるPUB!

 

結局この日は10時歩き続けてRosthwaiteとか小さな村にあるパブに到着。
到着するやいなやまずはビールで乾杯。FOODメニューを見るとハンバーガーの文字が。2人とも即決でこれをオーダーする。疲れた身体に染み渡る大味と食感、そして何よりこの雰囲気。このためだけにこの場所に歩きに来る価値ありの本当に最高の一時。もうね。これだけは自信を持っています。イギリスのPUBは最高です!

死ぬほどペコペコになった腹にこのハンバーガーとビールを組合せはヤバすぎる!噛むのが疲れるくらいギュウギュウにこ練られたイギリスナイズド全開の肉がむしろたまらない!

ほどよい疲労感と満腹感のせいか2人共ビール2杯でかなりいい感じになってきたので、少し時間も早いが酔い覚ましがてら、このPUBから約1.5km先にあるフットパス沿いキャンプサイトに移動する。

河原の脇の静かなキャンプサイトでとても雰囲気が良い。
ささっとテントを設営した後そのすぐ脇に綺麗な小川が流れていたので、パンツ一枚になって小川に入り太ももくらいまでの汗を洗い流し上半身はタオルで拭き取る。この時の外気温は15℃くらい、水もまぁまぁ冷たいが乾いた汗が洗い流されると一気に体感もドライになり身体が温まってくる。
ちなみにこれは意外とやってない人も多いと思うが1日の行動後に身体の汗をしっかり拭き取ってから寝ると、夜中に冷えで起きる頻度がかなり軽減される。就寝時にドライなインナーに着替えて寝袋に入っても、なかなか身体が暖まらず逆に冷えを感じることがあったら、これが汗冷えというやつでいくらタイツやダウンを着てもそれよりも内側の皮膚表層から乾いた汗がどんどん身体の熱を放出させていこうとするので、キャンプサイトで着替える際はその時すでに汗が乾いていたとしても汗を拭き取ると良い。体がドライになり温まりやすくなり断然快適に寝れる。今回のように近くに水場がない場合でも手ぬぐいやタオルで身体を拭くだけで全然OK。

なんてことをやっていると、先にテントを設営し終えていた千代田のテントから早くも寝息が聞こえる。
この時20時前でまだまだ日暮れまで2時間以上もあったが、特に1人でやることもないので自分も寝袋に入るとあっという間に眠りに落ちていた。夜中に尿意で何度か起きたものの冷えを感じることなくそのまま朝まで熟睡した。

芝生の綺麗なキャンプ場。この日はほぼ貸し切り状態だった。 写真の手前の木のすぐ後ろに小川が流れていてここで汗を流した。水はとても綺麗だった。

Lake District Hiking trip [Day3]へ続く

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