塩の道 逆走 Bike Packing [ DAY3 ]

塩の道 逆走 Bike Packing [ DAY3 ]

Day3 最終日は実質行動できるのは昼までの半日しかないので、朝4時半に目覚ましをかけて各自軽い朝食と出発の準備を済ませて5時過ぎには出発。   帰りの電車の時間を考慮すると昼頃にはゴール地点の日本海に確実に到着しておきたいということで、 この先のルートについては所要時間にもある程度の余裕をもたせたアレンジが必要だった。 オフィシャルコースMAPではこの先、姫川温泉〜糸魚川へは大きく分けて、「東まわりコース」と「西まわりコース」に分かれる。 西ルートはトレイルが中心だが見るからに細かなアップダウンの繰り返しが糸魚川まで20Kmほど近く続き、さらにコースMAPには「夏場はルートが不明瞭になる」という注意書きがあるくらいなので、今回は時間的に無理があると判断し断念し、東まわりのルートで行くことに。 さらに僕らが選択したルートは一番東側の「鳥居峠越えルート」、姫川温泉から一気に600m標高を上げてその先に待ち構えてるかもしれないビッグダウンヒルに期待して選択したのだが。。。 上り始めてから1時間。予定よりも30分も早く「鳥居峠越えルート」の入り口に到着。 体力的にも温存できてるしCRAZYSheep様々を実感。しかしこの旅で唯一一人だけオールマウンテンバイクで参戦していたニンニンはここまでは持ち前のガッツで遅れることなくついてきていたが、流石にこのヒルクライムは辛そうだった。笑 この先はトレイルであと300mほど標高を上げる。ここを抜ければ目的の長い長い気持ちの良いダウンヒルが待っている...はず。 なのでこの登りをサクッと早く楽しみにしているダウンヒルを下ろう!と皆意気揚々と先に進む。 しかし、待っていたのは予想もしなかった超ワイルドなトレイルだった。 ここまでに進んできた塩の道トレイルからは予想もできないような細くて荒れた登山道は、自転車を漕ぐことはもちろん押して進むことさえ厳しい、何度も担ぎを強いられる超ハードなコース。さらに先に進むに連れてトレイルが不明瞭になっていきまさかの藪漕ぎまで出てくるアドベンチャールートに。笑 こうなると自転車はただの「鉄の塊」と化し、パッキングした装備も含めたその全重量を担いで進むことに。 歩きでも手を使って上がるような急登をバイクを担ぎながらクライミングするという体力的にも精神的にもタフな局面に何度もぶち当たりながらも、江戸時代にこの路を歩いた「牛方」(牛と伴に塩を運んだ行商)さながらに”牛歩”の歩みで進みます。笑 (というか、こんなハードな路を当時の牛さんたちは本当に進めたのかな??) しかしこういう局面もルート開拓の醍醐味のひとつと、もうこうなった以上はこの状況も楽しむしかありません。 予定よりも3倍以上の時間を費やして目的の峠に到着。 約2時間半をかけて進めた水平移動距離はなんとたったの1.5km。。 じつは今までの経験上、あまり情報の無い今回のようなルートを狙った山サイスタイルのバイクパッキングではこういった予想外の大変な状況になることはけっこう多い。ただ、こういうシュチュエーションになると体力面、スキル面でも簡単ではなくなるのでかえって冒険的要素が上がり旅はが面白くなる。本当に大変だし精神的にもタフではあるけど乗り越えた時の達成感や爽快感もまた格別。まさに山岳スポーツの感覚だ。 ここからはいよいよ旅のハイライトになる気持ちいいダウンヒルが待っている!ということで休憩もそこそこに先をいきます! 下りはじめた峠からしばらくは緩やかなダート続く。Fieldaccess(国土地理院地図)ではもうとっくに走っている道はトレイルになってるんだけどな、、。このあたりで少し不安がよぎるが。。 その先も颯爽に下ると林道ダートはアスファルトに変わりこの時点でメンバー全員がこのルートの結末を悟った。 結局ビッグダウンヒルを求めて選択したこの鳥居峠越えルートは序盤の鬼のような押し担ぎのアドベンチャールートを越えたその先に、期待していたような下りセクションは一切も無かった。。 しかし最高に楽しかった。いつもそうだけどやっぱり実際に来てみてないと地形図の等高線だけではどんな道かは分かり切れない。たがそんなところこそ冒険心とともに行きたい!確かめたい。という欲求を駆り立てくれるこのBike-packingスタイルのもっとも魅力的な部分でもある。 旅のゴールに設定した日本海は旅の終わりとその達成感を引き立てくれる素晴らしいFinishだった。これだけは塩の道でも今回みたく逆走しないと味わえません。笑 3日間を通してこの塩の道逆走bike packing は自分たちの探求しているbike packing の大きな収穫のある旅だった。一番の気付きは街〜里〜山と道中で何度も入れ変わる景観のおかげでトレイル、ダート、アスファルトとどんな路も旅の一部分として純粋に楽しむことが出来たこと。これは足だけのスピードでは味わえない自転車旅ならではの大きな魅力だし、さらに自転車だとしてもこのMountain Bikepackingスタイルでないと今回のようなタフなトレイルも含めた自由なコースどりは出来ない。 今まではどうしても長いアスファルトのロードを敬遠しがちだったが、今回の経験でそれも旅の中でのひとつのセクションとして楽しむことができると分かったので、となるとこの日本でもっともっと長いバイクパッキングコースが地図上に浮かんでくる。まさに可能性を広げることが出来た大きな収穫の旅になった。 さぁ次はどんな旅をしようかな。