塩の道 逆走 Bike Packing [ DAY1 ]
ずいぶん時間が立ってしまったが今年6月に行ったBike packing 塩の道について。 今回選んだルートは江戸時代に糸魚川から松本まで塩を運ぶ路として栄えた日本の古道「塩の道」 「塩の道」を今回の旅のルートとして選んだ理由だが、まずは自分たちがBike packingで2泊3日くらいかけて行くのにちょうど良さそうなルート。また”旅感”もほしかったので距離もそこそこ走りたい。(今回は3日間で約120km)。そしてトレイル、できればトレイルダウンヒルができるような山サイセクションを含むルートで探していた。 また塩の道はここ3年ほどOMM LITE BIKEの開催地としてお世話になっている白馬、小谷村もルートに入っているため一部イベントのコースとしても使わせてもらったこともあり部分的だがトレイルの雰囲気のイメージもあった。何より個人的にも馴染み深さを感じていたこともあったので、ぜひこのルートを走ってみたいと思った。 また逆走にしたのは、最後のゴール地点が海のほうが盛り上がるんじゃないかという単純な理由がほぼ8割、それにルート的に山側から海側を目指すわけだから逆走のほうが下り基調でバイクで下れるセクションが多いんじゃないか?と予想したから。 ということで、いつもどおり出発直前の2日前くらいに行く場所が決定し(笑)、今回の旅のメンバーのNomadics 千代田、服部と、名古屋のOUTDOOR SPECIALITY MOOSE の石田さんと自分の4人で出発地点の松本駅ちかくのコインパーキングに10時に集合する。 そこから準備したりなんだかんだで結局出発は11時前くらいに。まずは出発点の「牛つなぎ石」を目指す。 松本から安曇野あたりまでは街中や平地なのでロードがメインだがきれいな用水路沿いの小道だったり農道を自転車で走るのは意外にも退屈はしない。 ただこの区間はほぼ標識的なものがないので注意。自分たちは塩の道トレイルのオフィシャルサイトに掲載されているコースルートを事前にフィールドアクセス上にピン📍を落としておいたのでそれをたより進んでいく。 それがまた「ここ塩の道?」「あってるよね?」みたいな感じで変なところに迷い込んでしまったり、ルートを探しながら進むのがかえって冒険心をくすぐられる感じで面白い。 正直、歩きでは間違いなく退屈な路もバイクのスピード感や仲間とのツーリング感覚なら全然楽しめる。 「塩の道は歩きよりむしろバイクの方が向いてるんじゃないか」と思うくらいまだまだ序盤も序盤なのだがこの時点ではBikePackingのルートとしてかなり良い印象。 大町に入るころからようやく「塩の道」の文字が入った看板が出てきたり。ゆかりのあるスポットが出てきたりと、やっと「塩の道」っぽい雰囲気が感じられるようになってくる。笑 また長かった平地エリアから山に近ずいてくるにつれて自然も豊かになり、とくに木崎湖〜青木湖の湖畔エリアはアスファルトだけどバイクで走っていると本当に気持ちが良い場所だ。 1日でも街や自然の移り変わる景色から感じられるこの凝縮されたトリップ感は、徒歩では味わえないバイクツーリングならではの醍醐味なのかなと思う。 11時に松本を出発してから約7時間、18時くらいにこの日の宿泊予定地にしていた白馬村に入る。この時点での移動距離が約60kmちょっと。途中お昼を食べたり寄り道したりとかなりのんびり進んできたのだがそこそこの距離を走ってこれている。やはりロードしかも殆どがフラットな平地だと自転車はあっという間に進みますね。全行程が120km なので距離的にはもう半分来ている計算。ただ明日からは本格的な塩の道トレイル、山道に入っていくのでこうはいかないはず。そういった意味でも1日目はツーリングメインのセクションだったけど3日間の旅としてはこれはこれで良いアクセントにってると思います。 時間もちょうど夕食時だったので、この日は白馬の名店「白馬飯店」でちょっと豪華なディナー。 ハイキングなら一度山に入れば途中でこんな豪華な食事をするなんてことはまず無いが、そこがまたBIKE PACKINGの違うところ。絶品の麻婆豆腐に白馬ビールという最高の組み合わせを味わいつつ、皆で今日1日の旅について振り返る至福の時間。正直めちゃくちゃ楽しいわけです。笑 8時ごろに店を出るとあたりはすっかり暗くなってる。ずいぶんのんびりしていたが、実はまだこの時点で宿泊場所が決まってない。しかもこの日は夜から雨予報だというのに、4人全員でシェアしようとなっていた大判のタープを千代田が忘れるということがこの時点で判明!笑 しかしそんな状況でも「先に風呂にする?」「でも風呂に入ってから宿泊地を探したくないよね。」とか本当にのんきに計画性のかけらも無い会話を4人でしながら、とりあえずは「屋根のある」宿泊場所を探そうということに。笑 自分の記憶の隅のほうに岩岳の近くに東屋があったような気がしていたので行ってみるが完全な記憶違いでなかった。笑 橋の上から松川の河原を眺めながら「あの岩の脇で寝ようか?」「いやいや無いだろ」とかアホみたいな会話をしながら、幕営地難民さながらウロウロしていると、まさかまさかの奇跡が。 松川の河川敷沿いにポツンとあった東屋はちょうど4人がピッタリ雨宿りできるくらいのサイズで、しかもまさかの焚き火床まで搭載! 信じられないくらい超快適な寝床をゲット。 超快適な屋根の下、焚き火を囲みながらコンビニで買ったビールで乾杯。 最高の気分で全員ビビーに入り暖かく就寝。 day2につづく