2018 Hokkaido ColdwaterSurfing Trip [ DAY2 ]

2018 Hokkaido ColdwaterSurfing trip [ DAY2 ]

DAY 2 前日から日本海で吹き続けた強い北西風が夜中にそのまま南西風に変わり、翌朝〜午前中いっぱいまではそれが吹き続ける予報だったので、DAY2は事前に目星をつけていたこの気象条件に合いそうな地形の方面へ夜明け前に出発。札幌から1時間くらい車を走らせて海岸線の道になると、海は予想通りしっかりとウネリを伴った状態でいたるところに白波が見える。”これなら風の合うポイントであれば絶対に波にありつけそうだ!”とそれまでの多少の不安は吹き飛びいっきに心が躍りだす。 こんな感じではじめて行く未知の場所で自分の予想どおりに波を当てられるかも!とワクワクしてるこの瞬間がじつは実際にサーフィンをやってるときと同じくらい好きかもしれない。 さらに車を走らせると、思ってた以上にクオリティの高いポイントがあるわあるわのサーフパラダイス! いたるところで地形に沿って割れている波。波質だけでいえばどこでもサーフィンできそうだが、エントリーやインサイドの危険度も確認しながらベストそうなポイントを探す。 さらに進むとついに発見!セット頭くらいでアウトから規則的に割れてくるレフトブレイク。若干クセのありそうな波質だが見るからにGoodCondition! ちょうど夜明けから入っていたローカルサーファーが上がってきたタイミングで「波良いですよ!」とのお墨付きも頂いたので急いで用意して入る。 ピークポジションにつくとさっそくアウトからセットの波が迫ってくる。岸から見ていたよりも実際のセットは水量もあってパワフル。緊張感をもって最初のテイクオフをすると玉石リーフブレイク特有のパワーもあるがイージーな波質。丁寧にインサイドまでつなぐように乗りつなぐと自然と叫んでしまった。笑 もうこれでこの日は十分満足と思えるくらい最高の一本。 しかし2時間半くらいこのポイントで入っていたが、入りはじめて1時間くらいで次第に波が落ち着きはじめると、そこからみるみるうちにサイズが落ちてくる。と同時に波質も低下。。それでもまだまだ遊べる波ではあったが、今回はまだウネリが残っているうちに他のポイントリサーチもしたかったので後ろ髪を引かれつつも海を上がり、さらなる未知のブレイクを探しに出発! その後もポイントリサーチを続けいくつかできそうなところを見つけるも、自分たちの気持ちが贅沢になり過ぎていたかいまいちピンと来る波がない。結局1R目に入ったポイントでもう一回入ろうかということになり戻ると、「あれ、、全然波がなくなってる。。」本当にあっという間に波が消滅。これが恐るべし日本海マジックか(笑 ここまで幾つものポイントをパスし続けた自分たちの判断を急に後悔し始めるも時既に遅し。。サーフィンあるあるですね。笑 この時点でこれ以上先に進んでもおそらく目星いポイントは無いだろうなと判断して、札幌方面に戻りながら途中にサーフポイントになりそうな場所をしらみつぶしにあたるも、どこも急激なサイズダウンでほぼほぼノーサーフ。涙 そんなこんなしながら気づくと完全に石狩湾内に入ってしまい、これはもう駄目かなぁとほぼ諦めモードだったところ。ダメ元でチェックしたとあるビーチでサイズこそ大きくはないがなんとかサーフィンできそうな波が割れている。無人なので実際のサイズ感や波質が把握仕切れないところもあったが、もう何でもいいから海に入りたいという欲求もMAXまで高まっていたので迷わず入水! じつはそんなに期待もしていなかったのでここでは写真もとらずにサクッと入ったのだが、なんとびっくり実際に入ってみるとコシハラ位の波ながらしっかりとフェイスの張ったクリンクリンの波! しかも乗ってみると普通に3ターンくらいできる超ファンウェーブ。気づくと風もピタッとおさまり海面は完全な面つる状態で波のコンディションもさらに上がりもう完全なフィーバー状態!笑 2人貸し切りで数え切れないほど波に乗った。 面白かったのは、じつはここでの一番のハイライトはゲットしてる最中に乗り逃したスーパーセットだった。小ぶりながらチューブを巻いた美しいブレイク。普通のセットとは明らかに違う力強い波の音。この時は不思議なくらい「乗り逃した!」という残念な思いはなく、ただただ間近で見るその波に感動した。 15年くらいサーフィンをしているが、自分が乗った波よりも乗り逃した波のほうがハイライトとして記憶に残るという経験ははじめてだった。 結局ここで3時間近くサーフィンをしていたが、海から上がった時、本当に言葉にならないくらいの充実感でいっぱいだった。 いつもなら「波よかったねー!最高だったね!」とハイタッチするような場面だったが、自分も相方も自然と言葉をかわさず余韻に浸るように静かに「お疲れ」とだけ言葉を交わした。本当に素晴らしい経験をした直後の人間は、ただただ静かにその余韻に浸ろうとするんだなと実感した。 こんな経験をさせてくれるからサーフィンが辞められない。また次の冒険にチャレンジしたいと気持ちを駆り立ててくれる。 そのためにも、これからも自分のスキルや経験値、危険を判断できるセルフマネジメント力を高めて、新しい刺激を求めてこの遊びを追求していきたい。 と締めくくりっぽくなってしまったが、 これよりもさらに最高の波に出会ったDAY3につづく。笑